転生したら愛大生だった件
この記事はTUT Advent Calendar 2022 4日目(遅刻)の記事です.忘れてた.
3日目の記事はkondyさんの『工学部が理学部の世界に挑むのは厳しい』でした.最近自分も理学寄りの講演を聞いたりしたときに打ちのめされました.暗号理論は授業で少しだけ勉強したんですが,暗号破りゲームみたいな形で証明を与える印象が残ってます.面白そうな分野ですよね.
さて,この記事では転生(博士課程進学)したら愛大生になってた件について軽く紹介します.
何者?
博士後期課程の学生です.スライムになりたい.教育工学という領域で,特に授業支援システムの開発研究をしています.詳しくはTop に記載してます.
高専教員志望で,実はこれが愛大生になったことと大きな関係があります.
技術科学教員プログラム
弊学には,博士後期課程学生向けの教育プログラムとして,技術科学教員プログラムというものが用意されています.このプログラムは高専/大学教員を目指す人向けに,愛知大学で開講されている教職課程の科目履修と,高専などでの教育実習ができるものです.弊学では教職課程が設置されていないので,お隣の大学などで「教育とは何か」を学んでこいっていうわけです.
愛知大学では,教職課程科目の一部を履修できます.しかし,愛知大学の授業を受けるためには愛大生である必要があります.・・・そこで,
このように愛大生になれるわけです.そう,これが「転生(博士課程進学)したら愛大生だった件」の大まかな話.
実際に受けた授業
『教育方法論』と,『教育相談の理論と方法』という科目を履修しました.
まず,『教育方法論』は教育をどのように実践したらよいか,という内容でした.「教育方法」=「教育の工夫」と考えて,学校施設・設備を工夫したり,教材・授業を工夫したりといった事例を学びました.後者の教材・授業の工夫については,実際に指導案を作成して模擬授業をしてみることが授業に組み込まれていて,自分は国語の授業を4人グループで考えて模擬しました.これに加えて,“教育の目標”について過去から現在までどのようなことが言われているのか学びました.
『教育相談の理論と方法』では,そもそも教育相談って何?から,臨床心理学をベースとした実践の話まで幅広い内容でした.ここでの「教育相談」は,学習に関する相談もそうだし,心理面でのケアも含まれます.学校で「相談」っていろいろあって,教師はどういう立場で何をすると良いのかが学べました.ステークホルダーや専門家と協働することが大事.目から鱗なこととして,発達障害は(もちろんどういう機序で起きているのかにもよると思いますが)「発達の遅れ」だという話がありました.
感想
愛大へ行って最初に驚いたのは,「女の子多い!」でした.同じ豊橋市内にあるキャンパスなのに,異世界転生した気分!
受講前は授業についていけるかかなり不安だったんですが,特に苦労することなくついていけました.『教育方法論』は試験がなくレポートや模擬授業での評価で,『教育相談の理論と方法』はマークシート試験でした.試験を受けるのが2年ぶりだったので緊張しましたが,多分単位はあるはず(実は技科大側が通年科目として設定されていて,単位が取れたかどうかは今年度末までわからない).
昨年度はコロナ禍でオンライン開講だったそうなんですが,今年度はフル対面開講でした.なので,週に2回豊橋校舎へ,近くの友達の家に車を置かせてもらって通ってました.もちろん終わった後は技科大へ.通学は結構大変です.
大学2年生,つまり5つ下の方々と一緒に授業を受けることになるんですが,意外と平気でした.活発に議論を交わしてくれた人もいたし,新鮮な気持ちで授業を受けられて楽しかったです.
さいごに
このプログラムの内容としてはまだ半分しか終わってなくて,高専での教育実習が待ってます.しかも,単位が出たかどうかもまだ確定していません.これからも頑張っていきたいと思います.
雑記になってしまいましたが今年はこれくらいで.文章は日頃から書いていないと書けなくなるんだなぁということがわかりました.
TUT Advent Calendar 5日目は歌舞伎町ハーフガードギャルさんの『つよつよ情報系技科大生になるための記事』です.つよつよになりたい.