CD制作と配信リリースの話

2021/10/08 Mature Lady 1st demo Single Release Live "Lilac"

やらなきゃいけないことが山積みなんだけれども,それでも忘れないうちに色々書いておこうと思う.2021年10月8日は僕にとって,僕らにとって,忘れられない日にすることができたけれど,その過程がどのようなものであったかは忘れがちなので.

CDを制作した話,配信リリースをした(現時点ではする"予定"の)話.

事の発端

すべてはまず,僕らがバンドを始めたところから始まります.2回しかライブをやっていない状態で書いた記事がここにあって,うわぁ懐かしい,とまで思ってしまうところまで今は来れました.

さて,この頃からどれくらい変わったかという話をまず書いておきましょう.当時の持ち曲は次の通り.「Killer Queen」「Snack」「Isabella」「Girl, Adult」「Ms. Gabon」.この5曲から増えて,「busy tonight?」「19」「Ao」「Citrus」で計9曲になりました.メンバーは一時期ベースが足の骨を折ってサポートにお願いしていたんですが復帰し,今も変わらずです.ライブはもう数えるのをやめたくらいやらせてもらっています.そして何より,自分達の気持ちが少しだけ変わりました.

自分達の音楽が誰かに評価してもらえるなんてことは,始めた当初思ってもいなくて,なんなら今でも毎回が驚きです.でも評価してもらえるなら,何より自分達の気持ちを形にするために,CD制作しようとしたんです.春休み前のことでした

自主レコーディング

僕たちは学生で,それはそれはお金がないのです.バンドとして活動していけるだけのお金は当面あるんですが,レコーディングをするとなるとそれはそれは僕らからすると目ん玉飛び出るくらいにはお金がかかっちゃうんです.さて,こういうときに少なくとも僕は「自分でやれるならやってしまおう」と悪い癖が出るんです.

4月の中頃に,軽音楽部の部室と機材を借りて自主レコーディングをしました.2日かけて,6曲レコーディングしました.そう,当時すでに6曲目である「busy tonight?」が完成していて,それをきっかけに一度やってみるかとなったわけです.僕がレコーディングエンジニア兼ミックスエンジニア兼マスタリングエンジニア兼ギター兼コーラスをするつもりでいました.そのときは.

ところでおかしいですね,レコーディングからリリースまで半年も経っちゃいました.実は半分くらいは結局録り直したんです.部室と部の機材ではどうにもならないところがあり,club KNOTのスタッフさんに手伝ってもらいました.本当に感謝しかないです.最終的にはリリースライブの週頭に,スタッフさんのご尽力の賜物として,僕たちの3曲入り1st demo Singleが完成しました.本当にありがとうございます.

ところでさらにおかしいですね.6曲録ったはずですが,3曲しかリリースしてないですね.…どう供養したものかと思案中です.制作期間の都合で泣く泣く3曲に絞ったんですが,他の3曲も僕は好きで,特にKiller Queenは僕らの最初の曲なのでなんとかしたい.あと,Snackはちょっと今色々頑張っていたりします.

自主企画ライブに向けて

音源はまず間違いなくできる,そんな状態で自主企画ライブの開催を決めたのはいつだったでしょうか.6-7月くらいだったかもしれないです.でも,僕たちとしては,ここまで引っ張って,ただそれだけで,というライブにはしたくありませんでした.なぜなら,音源制作を決めたのは春休み前のことだったので.

そこで,新曲を制作して,それを比較的制作期限に余裕のある配信リリースをしよう,となりました.9月中頃にレコーディングをして,というスケジュールを立てたのは7月末だったでしょうか.今思えばとんでもないスケジュールです.

新曲制作は意外と順調に行きました.僕たちとしては他の楽曲に負けず劣らず,良い曲を作れたと思っています.そんな曲を,また地獄のような自主レコーディングで,という気力は今度はありませんでした.そこで,なんとか工面してレコーディングスタジオに依頼することにしました.もちろん初めてのレコーディングスタジオでしたが,実は色々と個人的な繋がりのある場所で,リラックスして制作できました.そしておかげさまで,本当にスムーズに配信リリース決定まで持ってくることができました.J'z studioの方々,本当にありがとうございます.

そして

本当にいろんな人のご協力を得て,やっと自主企画を迎えることができました.Lilac,ムラサキハシドイという花の英名ですが,花言葉に「友情」や「思い出」なんかがあります.「友情」って日本語だとなんかすごいフランクに聞こえるんですけど,きっと元々の意味はもう少し広い意味だと思ってます.例えば「繋がり」みたいな.それをイベントタイトルに冠したのは,まさに,僕たちがMature Ladyとして活動をしていなければ出会えなかった人たちと一緒にライブがしたい,という思いを込めたつもりでいます.

いいライブができました.この一言で十分でしょう.これ以上何か言葉を付け加える必要もありません.

今後?

まず10月末に2曲が配信リリースされます.10月以降もちょくちょくライブやらせてもらいます.

11月末くらいからはメンバーが学業方面で死ぬ気の努力をしなければならない時期になるので,少し活動が鈍くなってしまうかもしれません.ですが,続けて行けたらいいなと,個人的には思っています.

人はみんなで一緒に何かを作り上げられる.なのに一人が複数のことをやるのは難しい.1つのものを作り上げることがどんなに難しいことか,改めて実感できた今日まででした.

ところで,この "Ao" という曲は僕たちMature Ladyで歌っている世界を別の視点から見た内容になっていたりします."Girl, Adult" "19" "Ms. Gabon" "Killer Queen" "Snack"の彼女,"busy tonight?" "Isabella" "Citrus"の彼.

願わくば,愛というものが,皆を等しく幸せにするように.


ま,歌詞書いてる本人は特にそういうの考えてないらしいんで,僕が勝手に付け加えた解釈だったりするんですけどね.